連日の悲惨なウクライナのニュースを受けて、福島高校の在校生・卒業生の有志メンバーのネットワークを結成し、福島高校の他、地元の小中学校などに協力を呼び掛け、UNICEF「ウクライナ緊急募金」のための募金活動を行いました。
団体名 :「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会」
メンバー : 福島高校の卒業生と在校生の有志 計13名
募金を行った対象 : 福島高校、福島県北の小中学校、塾 計12校
福島高校同窓生の方々など
募金先 : UNICEF「ウクライナ緊急募金」
◆動機◆・・・戦闘により今までの当たり前を奪われ、学び舎や友達からも引き離されてしまったウクライナの子ども達のことを考えると、同じ学生として心が痛みました。チョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故の経験による、東日本大震災後のウクライナからの復興支援や交流に恩返ししたい思いもあり、「私達も何かしたい!」と考えたのが、子どものための基金であるUNICEFへの募金呼び掛けでした。
◆募金のテーマ ・ これまでの経緯◆・・・私達の募金活動の大きなテーマは、募金額の多さよりも、福島県の一人でも多くの子ども達に、「何かのために役立ちたい!」という思いを持ってもらうことです。福島の子ども達が、ただニュースを見ているだけでなく、起きていることを自分事と捉えて関心を持ち、行動するきっかけを作りたいと思いました。
有志メンバーの母校や繋がりのある小中学校などで募金を呼び掛けることを決定し、活動を共に行う有志メンバーを募ると、たちまち沢山の有志が集まりました。協力を呼び掛けるうちに協力校の輪はたちまち広がり、嬉しいことに、なんと福島高校と小中学校、塾の合わせて12校が、募金に参加してくれました。各協力校では、それぞれ生徒会やJRC委員会などが募金を熱心に呼び掛けてくれ、なんと総額62万円を超える浄財が集まりました。
いったいこの私達の募金呼び掛けに、福島の何千人の子供達が関わり、ウクライナのことを考えてくれたのでしょうか。そして予想を超えた大きな広がり、発展があり、胸が熱くなりました。福島でウクライナ支援の輪が大きく広がったこと、非常に嬉しくありがたく思っております。
~ご協力ありがとうございました~
この度、私達「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会」の募金活動にご協力くださった皆さま、活動を激励してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まり、私達がウクライナの子ども達のために何ができるかと考え動き出したのは、3月初頭のことでした。そして展開した、有志メンバー13名の母校の小中学校などでの募金活動には、福島のみんなの思いがぎっしりと詰まって、なんと総額62万円を超える募金が集まりました。いったい何千人の子ども達がこの募金に関わり、ウクライナのことを考えてくれたのでしょうか。各小中学校に募金協力を依頼するために集まった福高在校生・卒業生の有志メンバー、その依頼に応じて校内で熱心に募金を呼び掛けてくれた各学校の生徒会やJRC委員会、代表委員会などの皆さん、お小遣いから募金してくれた皆さん、数え切れない沢山のまごころが結集して、日々の活動は感動そのものでした。
小中学校の募金箱を回収するために伺った際、児童・生徒から受けた全ての言葉は、簡単な言葉に思えて非常に重く、忘れられないものとなりました。「ウクライナの子ども達が助かることを願いながら募金を呼び掛けた」、「ウクライナの子ども達のために、しっかり届けてほしい」。この募金活動は、ウクライナ緊急募金をきっかけに、一人でも多くの福島の子ども達に、世界の問題を自分事として捉えて関心を持ってほしいという思いから動き出したものでしたが、各学校での短い募金受領式の時間は、この募金が実際に福島の数千の子ども達の願い・夢・希望を詰め込んだものとなったことを実感した瞬間でした。「ああ、本当にこの募金には子ども達の色んな思いがぎっしり詰まっているんだな。」そう思うと、私達が子ども達から託されたのは、単なる募金ではなくこの思いの全てであると強く感じ、身が引き締まる思いがしました。
今回、「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会」として活動したことで、一人ひとりの力は小さくても、それが集まればこんなにも大きな力になることを、私達は身をもって学ばせて頂きました。福島高校、各小中学校、塾でご協力くださった皆さま、福島高校同窓生の方々、激励しご協力くださった全ての皆さまに、厚く御礼申し上げます。
お世話になった皆さまに活動のご報告をし、また自分達の活動の記録を残すため、この「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会 活動報告書」の小冊子をまとめました。目を通して頂ければ幸いです。
「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会」の有志一同は、福島のみんなの思いが詰まった募金がウクライナの子ども達のもとに届き、皆が当たり前のように学校で勉強したり、友達と笑ったり、そんな平和の日々を一刻も早く取り戻すことができるよう、心よりお祈りしております。
ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会
有志メンバー一同
太田朝弓、菅原涼成、松元康志(福高72回卒)、下田佳苗(福高71回卒)、
星若奈、及川優奈、佐久間亜紀、佐藤輝、鈴木想耶、常盤詩織、吾妻緋色、小川夏穂(福高75期生)、市川葵子(福高76期生)
〇活動報告の詳細はこちら>>
「ウクライナ緊急募金 福島高校 若者有志の会」活動報告と御礼
2022年04月13日(水)